ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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まるでダメな1日のドラゴンズ。それでも「救い」はあったか

●0-8オリックス(3回戦:京セラドーム大阪)

 何をやってもうまくいかない、まるでダメな1日がある。

 朝の寝起きが最悪。歩いていたら鳥のフンが落ちてくる。電車のドアが目の前で閉まる。行こうとしていたラーメン屋が臨時休業……。往々にして悪いことは重なるものだ。

 今日のドラゴンズもそんな日に当てはまったのではないか。

昂弥抹消に始まり、柳もらしくない投球

 試合前から、石川昂弥の抹消というバッドニュースが飛び込んできた。金曜の試合で痛めた左膝の状態があまり良くないらしい。抹消となると長期離脱も避けられないが、いかんせんケガやアクシデントに見舞われることが多い。ポテンシャルは誰もが認めるものがあるだけに、しっかり体を作り上げて戻ってきてくれればと思う。

 で、試合が始まっても先発・柳裕也がピリッとしない。初回は先頭打者に死球を与えると、連打を浴びて失点。2回には連続暴投という「らしくない」醜態を晒すハメに(これは捕手・木下拓哉のキャッチングにも問題があったと思う)。結果、今季最短の3回途中5失点KOとなった。

 代わったリリーフ陣も失点を重ね、4番手・谷元圭介は杉本裕太郎とT-岡田に連続アーチを被弾。打線は宮城大弥の術中にハマり、得点を挙げられぬまま終盤に突入していく。

根尾、2度目の登板も無失点に抑える

 こんなノー感じな日でも「救い」はあったと思いたい。

 1つ目は根尾昂の登板。これはどちらかというと、現地観戦のファンにとってだろうか。スタンドがめちゃくちゃ沸いていたのはテレビを通しても伝わってきた。

 0-8になった時点で、残り投手は祖父江大輔、ジャリエル・ロドリゲス、清水達也、山本拓実、ライデル・マルティネスの5人。彼らはいずれも昨日の試合で登板。週明け以降も6連戦が控え、勝ちパターンを使いたくないベンチの思惑は理解できる。それに応えて無失点に抑える根尾はすごい。

 2度目の登板となった今日は、縦変化のボール(速報アプリではフォーク表記)も投げ出し、投手としての進化を確認。守備についたり、打席に立ったりしてほしい気持ちもあるけれど、まずは背番号7が躍動する場が提供されて良かったと捉えよう。

セ・リーグ全チームが敗れる珍事

 2つ目の「救い」はセ・リーグ全チームの敗戦。一応「リーグで団結して頑張ろう」みたいな考えもあるけれど、やはり順位やゲーム差の動きは気になるところ。ドラゴンズだけが負けると、それはそれでしんどい。

 交流戦でセ・リーグ全チームが敗れたのは7年ぶり5度目だそう。酷い負け方をした日が珍事に当たるのはラッキーではないか。

 火曜からは楽天、ソフトバンクと本拠地6連戦。田中将大、千賀滉大との激突が予想されるが、これも昇竜ロードの途上と思えば何も怖くない。なんてったって、昨日は山本由伸に土をつけたのだから。やればできる!

Ikki KAGA (@ikki_0306) | Twitter

<参考>

『日刊スポーツ』交流戦7年ぶりパ・リーグ1日6勝 前回もパ本拠地 通算5度目 セ・リーグは過去3回(2022年5月29日)

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202205290000908.html