ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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先週のナイスプレー!(5/10〜5/15)

 基本的に月曜日はゲームがない移動日ということで「先週のナイスプレー!」という企画を行っている。今回は5/10~15に行われた6試合を対象に、目立ったプレーには漏れてしまっているが個人的にナイス!と思われたプレーを投手部門、野手部門に分けて紹介したい。

 

投手部門:ついにリードの場面で!プロ初ホールド、山本拓実(5/11 ヤクルト戦)

 先発の岡野祐一郎が5イニングをノーヒットに抑えると、6回の表はチャンスの場面で岡野に代打を送る勝負手に出た立浪監督。得点にならずその裏のマウンドに登ったのが山本拓実だった。

 ノーヒットが続く場面で先頭の山崎晃大朗には12球を要したが、フルカウントになってから4球、しっかりとゾーンに投げ込んでショートゴロに打ち取った。続く塩見泰隆には3塁打を浴び、同点の大ピンチを招いたものの、太田賢吾をファーストゴロ(ビシエドのナイスプレー!)、そして山田哲人をセカンドフライに抑え、見事1点リードの場面をゼロで切り抜けた。

 これがプロの初ホールドを記録することになった。1人でも多くリードの展開でも投げられる選手が増えれば、ベンチ運用は非常に楽になる。その第一関門を見事に突破できた、山本にとっても、チームにとっても大きな一つの「0」だった。

 

野手部門:プロ初登板!大野奨太が責任投球回を導いた(5/12 ヤクルト戦)

 頭を抱えるニュースを見たのは16時。木下拓哉登録抹消の公示だった。その前にボールを手首に当てており、故障も心配された正捕手だがSNSの第一報には載っておらず、NPBの公式にはっきりと記載されていた「特例2022」の文字を見て、頭の中が真っ暗になった。

 山下斐紹、A.マルティネスが事実上のコンバート、桂依央利の離脱で捕手難に見舞われている現状、木下拓哉まで欠いたドラゴンズは試合の成立が困難となり、2軍の試合が6試合すべて中止となった。

 

 その中で主力4人を欠いた先週のドラゴンズが3勝3敗で1周間を終えたことも素晴らしいが、負け試合の中にもドラマがあった。育成から支配下登録され、すぐに1軍初先発の舞台を踏んだ上田洸太朗。その上田をリードしたのがベテラン、大野奨太だった。

 今年はロッテが佐々木朗希と松川虎大の合わせて37歳という若者バッテリーで完全試合を成し遂げ、何なら石橋との若武者バッテリーも夢を見てみたかったが、初回の連打で失点し、ふわふわしていた上田が立ち直れたのも冷静に熱くリードしていた大野あってこそだろう。

 

 FAで加入してから出場機会は減少の一途を辿る。おそらく木下の戦列復帰と共に2軍に戻っていくのは大野になると思われるが、この日のようにどれだけ1軍での場から離れていても扇の要として試合を壊さずに組み立てる能力がある捕手が控えていることはチームにとってとても心強い。

 そして今の若い捕手たちはこの経験豊富なベテラン捕手のエキスを十分に吸収し、自分の色をつけて味のある捕手に育っていって欲しい。

 

次回はホーム、バンテリンドームでのDeNA2連戦、マツダスタジアムでの広島3連戦の5試合からピックアップ予定。どのようなナイスプレーが見られるか楽しみだ。

 

予告

 先週、東京ビッグサイトにおいて株式会社ラプソード・ジャパンが展示会に出展しており、5/12(木)に元中日投手の三ツ間卓也さんのトークイベントに参加しました。とても興味深い内容でしたので、参加レポートを5/19(木)に公開予定です!乞うご期待!

 

yuya (@yuya51) | Twitter