ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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誹謗中傷の一件で伝えたいこと

 オープン戦も終わり、シーズン開幕が目前に迫ってきた。開幕投手こそ予告制になり、各球団早めの告知が恒例となってきたが、それに加えて開幕試合のオーダー発表をするチームもあるなど、いちプロ野球ファンとして12球団の動向が楽しみでならない。

 中日ドラゴンズは開幕スタメンに福留孝介が入ってくることが立浪監督から名言された。大島洋平や岡林勇希の怪我の具合も気になるが、監督の初陣はなんとしても勝ちを手に入れたいところだ。

 

 そんな中、以下のニュースを目にした。

www.bengo4.com

 

 昨年の契約更改の記者会見で、福敬登が記者陣に訴えたことでニュースになったSNSでの誹謗中傷被害。記事の見出しは「福投手に」と書いてあるが、記事では以下のように書かれている。

 

福投手側によると、被疑者の男性から直接メッセージが送られてきたわけではなく、ツイート内容や頻度などを問題視したという。

 

 これをTwitterでいういわゆる「リプライ」に該当するのか、エゴサーチによる発見なのかは断言できないが、選手が複数の投稿を目にしたことは間違いない事実だ。

 私もインターネット上での発言は注意をしている。特に気をつけていることについては次の3点だ。

 ・その発言、自分の家の玄関に印刷して貼れるか?
 ・その発言、対象者がいる場合はその人に直接言えるか?
 ・その発言、自分がそのまま言われてどう思うか?

 

 私自身Twitterは12年以上使っている。すべての発言を見返したときに、どこかの誰かにとって問題になるような発言もどこかにあるはずだ。それに対しアクションを起こされることがあれば過去の自分を悔い真摯に頭を下げるしかないが、今はこの3つを念頭に置いている。

 

正義という名の拳は司法だ

 

 今回の件で書類送検されたのは40代男性、ネットカフェからの投稿だったとのことだ。謝罪後も複数の選手に誹謗中傷を送りつけているのだから悪意をもって誹謗中傷していたことは間違いなく、断じて許されることではない。

 

 誹謗中傷している人は、いつ訴状が届くか分からないことを理解した上で日常生活を送ってほしい。

 誹謗中傷した人のアカウントを特定し、その人の元に突撃するのも間違っている。あなたのやっていることは誹謗中傷そのものだ。

 そして誹謗中傷されている人は、しかるべき所に相談をしてほしい。そして正しい処置をもって解決に向かってほしい。

 

 誹謗中傷に対する正義の拳はやり返すことではなく、粛々と司法に判断を委ねることだ。決して派手に仕返しができるわけでも、それにかかる費用や労力がすべて報われる訳ではない。ただ、誹謗中傷に対する司法の動きが変わってきていることだけは事実だ。

 そして第三者は加害者を咎めることはできれど当事者ではないことを心に強くとどめてほしい。

 

 改めて福敬登投手のコメントを引用し、この記事の終わりとしたい。

 

 未だに他者を冒涜するような言葉をTwitterやニュースのコメント欄等に投稿する人がいることに悲しみも感じてます。もうすぐシーズンも始まります。選手を精神的に追い詰める、プレーする上で枷になるような投稿はやめていただきたいと切にお願い申し上げます。

選手は投稿を見ています。

 

yuya (@yuya51) | Twitter

 

記事引用「弁護士ドットコム」「東海テレビ」