ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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ポジティブシンキング ~カーリングと江夏豊に学ぶ~

 春季キャンプと平行して行われていた冬季五輪、とりわけカーリング女子の日本チームには連日感動をもらい、勝っても負けても毎日のように涙と勇気をもらった。カーリングは氷上のチェスと呼ばれ、考えるスポーツとしての面白さを知ることができた。

 

 スコアの表示方式、考えてゲームを組み立てるところ、一度に複数点入るようなところから野球との親和性を感じた方も多かったのではないだろうか。特にTwitterでは「日本×中国」などの表記を「日×中」と略すとまるで「日本ハム×中日」という錯覚にも見え、一部ではスコアに準えた野球経過を妄想する人なども存在していた。

 

 

 

 

 いや、お前やないかいといったツッコミにはご容赦いただきたいが、12日のROC戦後に2連勝した日本チームのメンバーが涙していた姿に、その過酷さを実感した。

 

ポジティブシンキングを貫いたカーリング女子

 2試合ともミスが多く苦戦を強いられた日本代表のロコ・ソラーレだったが、重苦しい雰囲気を感じさせない裏側には相当なメンタルの強さがあったことだろう。どんなミスショットでも「ナイスー」、「OKー」と笑顔で声を掛け合う姿は、対戦国からも「日本と対戦するのが楽しみ」と言われるほどだ。

 特に最後の1投が決まるまで得点の行方を決めるスキップの藤澤五月、様々なアイデアと魔法のような言葉でチームを鼓舞する吉田知那美のメンタルの強さが際立っていた。4位通過で準決勝進出した際には「他のチームよりも多くミスを経験した」、チームが代表に決まったインタビューでは「トップアスリートになんてならなくても良い。ロコ・ソラーレらしくあればそれで良い」と発言するなど、サラリーマンのおっさんをも衝き動かすポジティブな発言に、すっかり惹かれてしまった。

 

野球もメンタルのスポーツ

 プロ野球でも、メンタルがモノを言う場面をよくよく目にする。「江夏の21球」なんかはその最たる出来事ではないだろうか。江夏がスクイズを外し、日本一を手繰り寄せたシーンがハイライトとして語られ、今後も語り継がれることだろう。だが、何が凄いのかというと江夏のメンタルそのものだ

 1点リードの最終回とはいえノーアウト満塁。しかもその経過もヒットと守備のミス、満塁策だ。迎えた打者は左殺しの異名を持つ佐々木恭介に池谷公二郎、北別府学の2投手が投球練習を始めるなど江夏の心中は穏やかではなかったことだろう。それを「打てるもんなら打ってみろ」と開き直ったあの姿。そして日本一を手繰り寄せる訳だから、江夏の極限状態でのメンタルの強さが光ったことだろう。

 

 逆にちょっとしたことで動揺してしまうようなことも多々ある。ちょうどカーリングが盛り上がっている最中の紅白戦、チェンジのはずが石橋康太とお見合いし余計な出塁を許した直後に三好大倫に一発を浴びた梅津晃大、ポジティブに物事考えてローテーション定着に2桁勝利、今年こそよろしく頼むよ~~~~~~!!!

 

 

yuya (@yuya51) | Twitter