ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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あいつら全員同窓会

●1-5ヤクルト(13回戦)

 ヤクルトとの本拠地シリーズGame 2は終始相手に主導権を握られ敗戦。先発の小笠原慎之介以下、投手陣は被安打11の5失点を喫し、打線は小川泰弘の前に完封を免れるのがやっと。ファンクラブ向けのスペシャルゲームと銘打っていたものの、ファンに向けてアピールできたものは皆無に等しい。

淡々と負けるのが一番堪える

 今季ワーストの5連敗。8カード連続で勝ち越しなし。2年ぶりの借金10に下落……。冒頭からドラゴンズにまつわるネガティブな数字が並んだことをお詫びしたい。

 ただ、今更試合内容がどうとか、個々の選手の動きがどうとかを語れるほど、状況は甘くない。

 ここまで落ちたのには色々な要素が絡んでいるし、全てがネガティブばかりでないのは承知している。直近では、柳裕也とダヤン・ビシエドがオールスター選手間投票で選出されたのは、喜ばしい出来事だった。ライデル・マルティネスの一軍マウンド帰還にも安心した。

 ポツポツと良いことが訪れる一方、さして見どころなく淡々と負け続けるのが個人的には一番堪えている。今日の試合はまさにその典型。「根尾(昂)が……」「石川昂弥が……」という “逃げ道” が事実上閉ざされているのも痛い。

「故事」に倣えば良いのか

 今朝の中日スポーツ一面には「今こそ星野魂」という見出しが載っていた。心穏やかではないなと紙面を読むと、名物コラム『龍の背に乗って』で33年前にあった “故事” を紹介していた。チームがドン底に落ちた、ならばとにかく「走り込め」と。

 結果、リーグ優勝を成し遂げて、当時の選手が今も語り継ぐ伝説。淡々と負けるのに堪えている身としては、たとえ精神論といえども一理あると感じた。

 ただ一方で、このやり方が今の時代に合うかは分からない。一つ言えるのは、親会社はチームの現状を物足りないと思っていること。無論、それに対する万全のサポートがあるかどうかは別の話だ。

「そもそも」な話……

 問題はこれからどうするかだ。

 選手起用や打順の「聖域」を無くす、今まで使っていない選手を一軍に上げるなど、手段は考えられる。今やっていることでうまくいかないのなら、やっていないことをやればいい。

 ただ、それだけで良いのかな? とも感じている。この際だからもっと、「そもそも」な話を突き詰めても良いのではないか。

 何のためにペナントレースを戦っているのか。何のためにプロ野球という興行を行っているのか。そして、我々はなぜ負けが込んでもドラゴンズの試合を観ては「やいのやいの」言い続けるのか――。

 これらを考えることで成績がすぐに良くなるとは限らないが、ビジョンなきチームには必要な問いかもしれない。その答えを導くためにも、自分は明日もチームや周りの動向を追っていくつもりだ。

(ikki)