ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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へでもねーよ

○6-5西武(1回戦)

 敵地・所沢での西武3連戦、Game 1は辛勝。4回終わって5-0とリードするも、相手にじわじわと迫られ、終わったときには1点差。最後のシーンも同点の本塁生還阻止と、ハラハラする展開だった。

神宮に続き、メットライフDでもブルペンに注目

 今夜はメットライフドーム現地で試合を見届けた。いまも興奮さめやらぬ状態で筆を取っている。多少の乱文はご容赦いただけると幸いだ。

 メットライフドームといえば、パ・リーグ本拠地で唯一のグラウンド内ブルペンがある球場。ということで、今回はドラゴンズのブルペンワークに注目したい。

 前回の4月下旬、神宮球場編はこちら↓

www.chunichi-wo-kangaeru.com

 この時を軽くおさらいすると、ドラゴンズは基本「2度作り」で調整を進める。一度目は肩慣らしも含めて軽めの投球、二度目は登板を想定した準備。それ以上投げることはほとんどないようだ。なお、他球団では「1回作り」でマウンドに送り出すところもあるという。

今夜のブルペンワークは?

 では、今夜のブルペンワークはどういう流れで進んだのか。試合の経過と合わせながら確認すると良いかもしれない(※○の数字は回数)。ちなみに継投順は、大野雄大(7回)→祖父江大輔(1/3回)→福敬登(1/3回)→谷元圭介(1/3回)→又吉克樹(1回)だった。

https://npb.jp/scores/2021/0611/l-d-01/box.html

https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2021000481/top

  • 3回表:橋本侑樹、山本拓実
  • 3回裏:近藤廉
  • 4回表:ロサリオ(打者2人目まで)
  • 4回裏:祖父江、藤嶋健人(2死まで)
  • 5回表:祖父江(1死後強度下げ、2死まで)、福
  • 5回裏:福(1死まで)、谷元(山川穂高HRまで)
  • 6回表:投手が一斉にベンチへ。着替えの時間に充てた?
  • 6回裏:又吉、谷元②(無死一塁から)
  • 7回表:又吉(打者2人目まで)
  • 7回裏:谷元③(無死二塁、キャッチボールから)、福②(2死無走者から)
  • 8回表:福②(イニング開始まで)、祖父江②(福が降りたと同時に開始、裏にマウンドへ)
  • 8回裏:福③(座りオンリー、1死一塁・金子からマウンドへ)、谷元④(福投入から、2死一三塁・山川からマウンドへ)、橋本②、藤嶋②(橋本と藤嶋は谷元投入から軽く)
  • 9回表:又吉②(裏にマウンドへ)

ジョーカー谷元

 基本「2度作り」と言ったが、ひとりだけ、谷元は登板までに4回も肩をつくっている。これには驚いたし、救援陣の中でジョーカー的役割を担っているのがお分かりいただけるだろう。

 走者が出たらブルペンに入るのが谷元の動きで、状況を見ながら投球間隔を長く取ったり小休止したりしている。これを5回以降ずっとやっていた。4回までは椅子に座ってリラックスして他の投手と談笑していたのを見受けられたので、切り替えもうまいのだろう。

 今夜は登板早々、山川にタイムリーを打たれたが、4回も心身の上げ下げをしているのを目の当たりにしたら、文句は言えない。圧倒的なライオンズムードの中、同点にしなかっただけでも素晴らしい。

 これまでも絶体絶命のピンチでマウンドに上がり、1つのアウトを確実にとってチームに貢献してきた。年長者でありながら三枚目キャラでもあるので、ブルペン陣を盛り上げる意味でも、背番号14の存在は欠かせない。

 また次の登板ではしっかり抑えて、「困った時のタニモン、ありがとう!」と言わせてくれることを期待したい。【ikki】