ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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IT'S SHOWTIME!!

○2-0ソフトバンク(1回戦)

 昨年は日程短縮の影響で開催されなかった交流戦が開幕した。さっそく対戦するのは絶対王者のソフトバンク。

 ソフトバンクといえばここ2年の日本シリーズで共に巨人相手に4勝負けなしと無双。ドラゴンズも今年のオープン戦で対戦したが、2試合とも圧倒的な「野球の質の差」を見せつけられて完敗していた。
 今日も随所に質の高いプレーを何度も何度も目の当たりにし、完封勝ちとはいえゲームセットの瞬間まで全く気が抜けない試合となったが、交流戦の初戦を6年ぶりに勝利で飾れたこと、特にソフトバンク相手に勝利できたことで勢いに乗っていけたら嬉しい。

 

横浜高校の先輩・後輩

 先発の柳裕也は今日も安定した投球。7回無失点のピッチングで今日もハイ・クオリティ・スタート(HQS)を達成。これで4試合連続のHQS、そして8試合連続でのQS達成となった。序盤から球の勢いも良く、日本一相手のチームにも臆することなくストライクボールを投げ込み、ソフトバンク打線を圧倒した。

 6連戦の頭に投げる投手がしっかりと長いイニングを投げられることで、ブルペン運用がかなり楽になる。今年の柳は数字も素晴らしいのだが、表向きの数字よりはるかにチームへの貢献度は高い。

 

 そして柳の好投に応えるように横浜高校の先輩・福田永将が躍動した。2打席連続のツーベースヒット。これでスタメンに復帰してから7安打中の6安打がツーベース。豪快な一発こそ出ていないものの、勝利を生み出す先制タイムリーは先日執筆したエントリーの最後に書いたように、期待に応える結果となった。青ゴジラの雄叫びは先日のモヤモヤを晴らしたかのようだった。

 中日がソフトバンクに勝ったのは2018年6月9日以来5試合ぶり。その最後の勝利でも福田はバンデンハークからホームランを放つなど2打点を挙げている。

 

解禁

 ところでつい先日、満を持してあのB'zがサブスクを解禁した。こないだ帰省したときに実家にあるベストアルバムを持ち帰ったばかりだ。デビューしてから日本のロック界を引っ張り続けて30年あまり、私もサブスク解禁の朝はB'zの楽曲を楽しみながら通勤電車に揺られていた。

 今日の9回表に鳴り響いたB'zの「Pleasure 2008~人生の快楽~」 は又吉克樹の出囃子だ。この曲が球場に流れると勝ちにまた一つ近づくことをファンは知っているが、今日はいつもと違い最終回。ライデル・マルティネスの代表招集に伴いチームを一時離脱したため、ここからしばらくは絶対的なクローザー不在の状態で戦わなければいけない。

 いつもとは違った場面での登板だったが、又吉はいつもどおり飄々とした感じで姿を現した。

 先頭の中村晃に対してバットを折るなど威力抜群のボールは健在。続く代打の長谷川勇也にはコースのボールを上手く打たれ長打を許したものの、その後の上林誠知、松田宣浩を危なげなく打ち取り、見事ゲームを締めた。

 

 又吉がセーブを挙げるのはルーキーイヤーの2014年以来で通算3セーブ目。これまでのセーブ2つはイニング跨ぎと延長で勝ち越した後の登板だったため、純粋にクローザーとして登場し、セーブを飾るのは初めてだ。

 順調にキャリアを重ねてきながらも近年は低迷。昨年中盤から状態を上げてくると終盤には勝ちパターン入りし、今年はずっと好調をキープ。B'zと同じくクローザー又吉も「解禁」となった。

 勝ち試合後はベンチ裏の選手の様子をSNSにアップしたり、最近では球団オフィシャルのYoutubeチャンネルにも登場し、どういうマーケティング路線を歩んでいくべきかなども真剣に考えたりと、又吉の存在なしに今の球団人気を語ることはできない。

 さあ交流戦、天井知らずのshowtimeの開演だ。

(yuya)