ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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「プレイボール」のその日まで

 「今日の東京の感染者数は46人」--新型コロナウイルスの新規感染者数が報じられるのは決まって16時半前後。この時間になると緊張しながらスマホでニュースをチェックするのがすっかり日課になった。昨日、今日は比較的少なかったので安堵したが、二桁に減ったあとに3日ぶりに100人を超えた火曜日は暗澹たる気持ちに苛まれた。こんな風にして一喜一憂するのが果たして正しいのかどうかさえ分からないが、増えるより減った方が良いに違いない。

 一部では病床数が足りていないから減ったのだとか、医療崩壊で検査できないだけだとか悲観的な見方をする向きもあるようだが、どうせ増えようが減ろうが外出自粛するしかできない一市民なのだ。何事もポジティブに捉えて悪いことはない。詳しい検証は専門家と政治家に任せておけばいい。

 

まるで根尾への一喜一憂そのもの

 

 ところで毎日毎日、ちょっとした数字の変動にいちいち一喜一憂するこの感じが何かに似ていると思いきや、これって昨年のウエスタンリーグでの根尾昂の打席を見守るときの気持ちそのものではないか

 3タコがデフォの根尾を応援するのは本当に苦行だった。1安打でも打てば晴れやかな気持ちになり、マルチ安打なんか記録しようものなら天にも昇る心地になれた。挙げ句はアウトになったけど打球は悪くなかった、三振が減ってきたのは吉兆、などと言って無理やりポジる始末。そういえば昼間開始のウエスタンの試合が終わり、根尾の打席結果が確定するのも感染者数の発表と同じく16時〜16時半くらいだった。

 今年はコンスタントにヒットを打ってくれる石川昂弥が入ってだいぶ救われていたというのに、まさかウイルスごときのせいであの辛い日々をまた味わうハメになるとは。それでも根尾が4打数4三振した時よりは気分的にまだマシなんて言ったら不謹慎か。

 冗談はさておき、緊急事態宣言が5月末まで延長される見通しのようだ。ということは、それだけプロ野球開幕が遅れるわけだ。まだプロ野球が開幕すると思ってるの? と呆れられるかも知れないが、どんな形であれ必ずプロ野球は開催されると思っている。“信じている”というと神頼みにも似た願望になってしまうが、もっと客観的でドライな感覚として7月頃には開幕するものだと“思っている”のだ。

 

本来なら今ごろ首位を爆走していたはず

 

 7月開幕なら100試合もできないだろう。もちろん例年どおりのペナントレース開催は望めないが、50試合だろうが100試合だろうが無いよりはいい。何しろ本来なら今ごろ我がドラゴンズは首位を爆走していたはずだったのだ。今年のドラゴンズは谷繁元監督がその戦力の充実ぶりを羨ましがり、里崎智也氏に至っては優勝候補に推したほど。オープン戦や練習試合では特に新戦力のルーキー達の躍動が目立つなど7年連続Bクラスの屈辱を晴らすには絶好のタイミングにもかかわらず、このままシーズン中止ではあまりにも無念だ。

 たとえば、もし開幕していれば今夜はマツダスタジアムで広島と戦っていたはずだった。3連戦の3戦め。先発の山本拓実がランナーを出しながらも粘りのピッチングで6回1失点の好投。打っては先頭・大島洋平の出塁を契機にビシエドが2ランを放てば、負けじと阿部寿樹も逆方向にソロホームラン。僅差のリードを福敬登、ゴンサレス、そして守護神のマルティネスがヒヤリとさせながらもなんとか守りきり、2位とは早くも5.0ゲーム差離して首位を独走--そんな光景がありありと目に浮かぶ。

 ポジティブに考えるなら、三ツ間卓也、木下雄也といった故障組の出遅れがほぼ解消され、仮に夏以降の開幕になればベストメンバーに近い布陣で臨めるだろう。無論、他球団にも同じことが言えるので戦力的な優位はないかもしれないが、そもそもベストメンバーで開幕を迎えられること自体が稀(大抵は1軍メンバーのうち2、3人が欠けた状態になる)なので、全員がそろった状態での開幕は一度は見てみたいものだ。

 

つまらない連中に気分を害されるくらいなら楽しいことを考えよう

 

 さて感染者数にピークアウトの兆しが出てきたといってもまだまだ予断は許さない状況であり、つい悲観論に流されてしまいそうなこともあるだろう。ただ殊更ネガティブな予測を煽り立てている人間というのは、コロナどうこう以前に元からネガティブ論者であることがほとんどであり、そして大抵において彼らは医療の専門家でもなんでもない、単なる素人なので気にするだけムダだ。

 この手の連中はいつの時代にも存在する。戦後すぐの時代には敗戦国民の日本人はアメリカ軍によって去勢され、奴隷として扱われるに違いないと騒ぎ、1980年代には米ソの冷戦が加熱し、遂には核戦争に突入するのだと騒ぎ、エコが盛んに叫ばれた1990年代にはこのままだと温暖化の影響で10年後には日本から四季が無くなるぞと騒いだ、こういった連中と同系統にあるのは疑う余地もない。

 大した根拠もなく他人を不安に陥れて喜ぶようなつまらない奴らのせいで気分を害している暇があるなら、近い将来開幕するであろうプロ野球のことを考えていた方がよほど健全だ。今はまだその段階には無いが、もう少しの辛抱できっと開幕に向けて動き出すはずだ。「プレイボール」の声が球場に響き渡るその日まで、感染者数に一喜一憂しつつ常にプロ野球に想いを馳せ続ける。そんなポジティブな人間で私はありたい。

福田明日香のヘアヌード写真集をポチろうか迷ってる奴が偉そうに

ふくちゃん、20年遅いよ!