ちうにちを考える

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田島慎二、試練の2020年に挑む

 今シーズンもまた田島慎二にとって復活のシーズンにはならなかった。オープン戦を無失点で乗り切るも、3月29日の開幕戦で6失点を喫する大炎上。このときは記録にならないエラー絡みの失点とあって同情もしたが、6月1日の巨人戦、同16日のロッテ戦と短期間に二度も大逆転負けに絡んでしまっては信頼の失墜もやむなし。結局ロッテ戦を最後に二度と昇格することなく田島の2019年は幕を下ろした。

 契約更改では当然のように大幅ダウンを食らったわけだが、30歳という年齢を考えても来季は背水の陣で臨むシーズンになるだろう。もしここ3年間のような不甲斐ない投球が続くようであれば、いよいよ立場が危うくなるのは本人が一番分かっているようで、このオフには今まで頑なに拒んできたというダイエットにも着手し、なるほど確かにスリムになった姿を自身のインスタグラムなどで披露してくれている。

 

 ダイエットといえば、こないだ最終回を迎えたドラマ「まだ結婚できない男」の主人公・桑野信介(阿部寛)が務める建築事務所の共同経営者・村上英治こと塚本高史の体型には驚かされた。13年前に放送された前作ではシュッとしたイケメンだった塚本高史が、その面影を残しながらも頬から顎にかけて隠しきれない肉がつき、全体のフォルムも明らかに横に広がっていたのだ。もちろん塚本高史を笑う気などさらさらない。30歳を過ぎれば体型がごまかせなくなるのは当たり前。男にとって頬、腹のたるみとは年輪のようなものである。むしろ塚本高史の変化が13年間という時の経過をリアルに感じさせるエッセンスとなり、ドラマに奥行きを与えていたようにも思える。もし昔と変わらずシュッとした塚本高史だったら、感心すると同時にどこか冷めた目で見ていたかもしれない。

 近年は美容整形やメイク技術の向上により10年前、ヘタすりゃ20年前とほとんど変わらぬ外見を保ったままの芸能人が増えている。世に言うアンチエイジングというやつだが、年齢相応の衰えを受け入れることはそんなに恥ずかしいことだろうか。ハリウッドでは大女優・ジュリアンムーアが美容整形を受けず、自然な加齢を受け入れることでかえって幅広い役柄を得ることに成功したという例もある。そりゃ30代の頃と見た目の変わらない50代の役者には落ちぶれた老いぼれ役のオファーは来ないだろう。

 だが田島は俳優ではなく野球選手だ。太った姿がブルペンに奥行きを与えることも無ければ、その体型に時の流れを感じて感慨に耽ることもない。我々が見たいのは、丸々とした腹を抱えながら打ちごろの球を投げるブーちゃんではなく、筋肉質な体型から切れ味鋭い球を投げる、ありし日の田島の姿だ。さすがにルーキーイヤーの体型は難しくても、クローザーとして27登板連続無失点を記録した2016年くらいのスリムさは取り戻して欲しい。すべては本人の意識次第である。

 

田島には過酷な2020年日程

 

中日ドラゴンズ オフィシャルウェブサイト - 一軍試合日程・結果

 田島の復活を阻むのは東京五輪かもしれない。

 ご存知のとおり2020年シーズンは五輪期間に一切試合がおこなわれず、その影響で例年よりも1〜2週間早い3月20日開幕という超変則日程。また機材置き場に使われる神宮球場のヤクルト戦、野球の会場に使われる横浜スタジアムのDeNA戦が7月から8月下旬まで東京ドームで行われるのも特徴である。

 東京ドームといえば田島にとっては鬼門中の鬼門。2016年9月22日にサヨナラツーラン、同年同月27日にサヨナラ満塁弾を浴びたのを皮切りに、足かけ4シーズンにわたって9登板で自責点0に抑えたのは2回だけ、三者凡退は無しと極端に苦手としている。その東京ドームでの試合が来年は例年より3カードほど多いのだから田島には死活問題だ。

 

苦手なのは東京ドームではなく巨人だという説を立証するうえでも注目のカードになるぞ

そもそも夏場まで一軍で投げているかが心配なのだが

 

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