ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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柳裕也、300%アップの4500万円でサイン!

www.chunichi.co.jp

 中日・柳裕也が29日、契約更改交渉に臨み、今季年俸から3000万円増となる4500万円でサインした(金額は中スポ推定)。

 初の規定投球回にも到達した3年目の今季は11勝7敗、防御率3.53と二桁勝利をあげる活躍でチームを牽引。300%にも及ぶ一気アップに“スリーピース”を作り、笑顔を弾ませた。

 

覚醒の要因は2段モーション

 

 「悔しいというよりは情けないほうが強い」。昨季、プロ2年目を終えた柳は自身の置かれた現状をこう表現した。この時点で通算3勝。競合1位指名で名門・明治大から入団し、牛島和彦や平田洋やサムソン・リーが背負った17番を与えられた。やれ1年目から二桁勝利だ、やれ新人王だ、そんな周囲の高い期待に応えられずに過ごした2年間を顧みて、「情けない」というのはおそらく本心から出た言葉だろう。

 そんな柳に転機が訪れたのが昨年の秋季キャンプ。就任したばかりの阿波野秀幸コーチに2段モーションでの投球を薦められたのだ。柳が「はじめは遊びのつもりでブルペンで投げてみたら意外としっくりきたんです」(「NHKスポーツストーリー」より抜粋)と振り返る、このフォーム改造がハマり、あれよあれよと言う間に積み重ねた勝ち星は前半戦だけで「9」。二桁勝利は通過点として、さらには15勝、最多勝も狙えるぞと妄想は広がったが、そう容易くは野球の神様が卸さない。チーム8連勝で臨んだ7月19日のDeNA戦、エース柳で9連勝は確実かと思われたこの試合を落とすと、ここからなんと9月7日のDeNA戦まで7登板連続で白星に見放された。

 最終的には11勝をあげ、夏には結婚も発表するなど公私ともに充実した一年になったが、ファンとしてはどうしても後半戦の失速が気がかりではある。来季は開幕からローテ投手としてフル回転してもらわなければ困る存在なだけに、後半戦で2勝しかあげられなかった原因を追求し、さらに進化した姿を春のキャンプでは見せて欲しい。

 

マスター阿部に続いて明大出身選手の大幅増になったね

い、石川駿だって来季こそは……