福田秀平のロッテ移籍表明から一夜明け、徐々にその決断に至るまでの全貌が明らかになってきた。野球専門情報サイト「フルカウント」のインタビューでは、本人の口から苦悩の胸中が赤裸々に語られている。
――最初からロッテが本命だった?
「そういうわけではありませんでした。正直なところ、他の球団に気持ちが傾いたところもありました。楽天に行こう、と決めた時もありましたし、西武にお世話になろうと思った時もありました。ヤクルトに行こう、中日に行こうと全部の球団に対して、正直な話、1回は行こうと決めたのが事実ですね」
見ろ、これが大人の気遣いってやつさ
他の球団には本当に1回は行こうと決めたのかも知れないが、中日はあったとしても一瞬だろうな
セ全球団が大きく戦力ダウンか
福田の獲得失敗により、少なからず編成にも軌道修正の必要が生じる。直電で断りの意を受けたという加藤宏幸球団代表は「トレードとかも考えないといけない」としながらも、「すぐに決まるようなことでもない」と、あくまで現有戦力の底上げと新外国人の獲得で当座をしのぐ考えを明らかにした。つまり何もしないということである。
ただでさえロドリゲスのメジャー流出が濃厚視されるなかで、それといった補強ができなければ実質的な戦力ダウンと言わざるを得ない。これではBクラス脱出も夢のまた夢かと思いきや、幸いなことにストーブリーグで苦戦しているのは中日だけではないようだ。
巨人は山口俊、DeNAは筒香嘉智のポスティング移籍がほぼ確実、広島は菊池涼介が条件次第で残留あり得るも、どういうわけだかチームを離れているバティスタの去就は不透明、阪神はドリス、ジョンソンのW流出が噂されており、ヤクルトは福田にフラれたためバレンティンの引き留めに全力を尽くすことになる。なんとこのままではセ・リーグ全球団が大きく戦力ダウンして来季に突入する事態になりかねないのである。まあ、ある意味平等とは言えるのかもしれないが……。
与田の外遊が来季の命運を左右する
前代未聞の状況において、鍵を握るのが新外国人の動向だ。25日から与田監督はキューバ、ドミニカを訪問。キューバではR.マルティネスの残留交渉を進めつつ、デスパイネ級の新大砲の斡旋をキューバ政府に求める模様。ドミニカでは昨季までの森繁和SDの仕事を引き継ぎ、ウィンターリーグ視察と契約までを行うものと見られる。
ここでライマルの引き留めに失敗し、大した新戦力も獲得できないようでは目も当てられない。まさにこの外遊は来季の命運を左右するといっても過言ではないほど重要な意味を持つミッションなのだ。
そんな重要なミッションを現場の監督に一任しちゃっていいのか
かと言って桂川通訳とルイス君に全てを背負わせるのも荷が重すぎるだろうよ