ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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ゲレーロ、仲間になりたそうに中日を見る

 巨人がゲレーロを切った。

 8日、突然飛び込んだ一報に野球ファンが震撼した。2年目の今季はシーズン終盤に復調。特に8月は救世主的な活躍をし、一時は残留が既定路線とも言われていた。現に巨人サイドは残留を前提とした条件を提示したという。

 だがゲレーロは新たな契約を呑まなかった。代理人を務めるボラス氏の入れ知恵もあったのだろう。あるいは巨人が引き留めのために更なる条件上積みをするだろうという算段があったのかもしれない。

 結果、全権監督の原辰徳が出した答えは「放出」。大塚淳弘球団副代表編成担当によれば、“費用対効果”を考えてのことだという。羽振りのいい巨人らしからぬ語句ではあるが、推定4億円で21本塁打ではさすがに物足りなかったのだろう。

 ゲレーロ本人が「日本が大好き。巨人はファンもチームメートも素晴らしい」とまで言い、残留を熱望したにもかかわらず、条件面での折り合いが付かないがために本人不在の代理人交渉でご破算になるとは、いささか不憫である。

 

ゲレーロ、中日に媚びを売る

www.tokyo-sports.co.jp

 そのゲレーロが中日に戻りたがっているという。東スポなので話半分……いや、話1/3で聞いておけばいいと思うが、こういう記事が載るからにはまるっきりのウソではないのだろう。

 ただ、中日が獲得に乗り出す可能性はいまのところゼロだと見ていい。ゲレーロ退団の報道が流れるや否や、加藤宏幸球団代表が即座に反応。いわく「全く興味はない。ウチを出ていった選手だし、調査もしない」と再獲得の可能性を完全否定したのだ。

 そりゃそうだ。2年前、それなりの好待遇を提示しながら「名古屋のメシは合わない」などと放言を吐いてライバル球団に移ったのは他でもないゲレーロ本人だ。それがまたフリーの身に戻った途端に出戻りを画策するなど節操ないにも程がある。

 

他の女に惚れて自分から別れたのに、フラれた途端に「もう一度やり直そう……」つって戻ってくる。ダメ男そのものだな

 

やしきたかじんの「やっぱ好きやねん」じゃねえんだから。中日もそこまでお人好しじゃないっての

 

 おそらく巨人の提示は2億5千万円程度だったのだろう。大幅ダウンには違いないが、それでも十分な金額である。この提示に納得できないなら、中日はおろか12球団見渡してもこれだけの条件で買い取ろうというチームは無いはずだ。

 好不調の波こそあれど、シーズン通して使い続ければ30〜40本は確実に打つ実力はある。ただし猛獣使いのような監督の下でなければ造反する恐れあり。まるでパワー3割増の山﨑武司のような選手だが、与田監督と伊東ヘッドならうまくコントロールできるかもしれない。

 もう少し買い叩けるようなら、そこまで意地になって獲得を否定しなくてもいいような気もするのだが。「悔しいけどあかん、あんたよう忘れられん」とダメ男の情にほだされるのも、時には有りだろう。