ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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不意打ち!大島FA騒動

今年のFAに関しては、誰が獲れるのか、あるいは獲れないのかだけを心配していれば良いと思っていたが、ここにきて「阪神 大島洋平本格調査」の一報が飛び込んできた。しかも報じたのは大手スポーツ紙の中では最も信憑性が高い日刊スポーツだ。

あくまでも「FA宣言した場合に備えて」の念のための調査というニュアンスではあるが、降って湧いたような話なだけに何かそれらしい動きがあったのではと勘繰りたくもなる。

今季の大島は全試合出場し、174安打で最多安打のタイトルを獲得。打率.312、盗塁30という文句なしの好成績を収めて3年契約を満了した。大幅な年俸アップは避けられない情勢だが、球団は流出阻止に向けて最大限の誠意を示すはずだ。

 

中日は既に2度の会談で条件提示

 

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この報道を受けて中日・加藤球団代表が取材に応じ、既に2度の会談を行い、年俸増額と複数年契約を提示したことを明かした。さらに記事によれば“現在は大島からの返答待ちで、仮にFA権を行使しても、球団は宣言残留を認める方針”とのこと。

 

中日にしては素早い対応だな。あとは提示した金額次第か

高橋聡文のFAを忘れてたり、中田賢一をCランクのまま放置したり、いつまで経っても藤井淳志の引き留めをしなかった、あの中日にしてはそつが無い対応だな

 

そもそもファンや評論家が大島のFA移籍に危機感を持っていないのは、移籍が確実視されていた2016年オフの引き留めに成功したからに他ならない。

当時まだ30歳手前だった大島に対してはヤクルト、さらに巨人までもが食指を伸ばしたと言われるが、大島は地元への愛着と大学の先輩・森監督(当時)からの慰留に応えて、中日ファンでさえ想定外の“円満残留”を表明したのだった。さらにこの時の会見で「ずっとドラゴンズで一年でも長くやりたい」と生涯中日を宣言。これらの経緯からして、まさか30代半ばを迎えるこのタイミングで行使するはずがない、と周囲が余裕をかますのも当たり前っちゃ当たり前なのである。

 

メディア出演時も残留を示唆

 

また大島は10月9日のCSファイナル第1戦・巨人対阪神(日本テレビ)のゲスト解説で出演した際、タレント・中山秀征の「本来なら(選手として)いなきゃいけないんだからね、大島くんだってここに」という振りに対して「いたいですよ本当に。来年は来ます。あっ、来ちゃダメですよね。ナゴヤドームに来させると」と発言。心の内で揺れている選手なら、このような不用意な発言をするだろうか。

さらに9月28日に放送された「スポ音」(CBCラジオ)によれば、若狭アナがオフのラジオ出演を大島に打診したところ、二つ返事で応じたのだという。前回FA騒動のあった2016年は「来年からドラゴンズじゃないかも知れないので、今はうんとは言えない」と慎重な返答だったそうで、今回の快諾を受けて若狭は残留を察したという。

 

以上、諸々の状況証拠はいずれも残留を指し示しているように思えるが、果たして明日からの9日間で顔面蒼白の展開はあるのだろうか。結末は大島のみぞ知る。