ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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森繁さん…あんたは知りすぎた

2016年12月25日、クリスマスの日曜日に事件は起きた。この日の「仮面ライダーエグゼイドのサブタイトルは『狙われた白銀のXmas!』。誰かが狙われることは暗示されているものの、まさかそれが主要キャラの一人であり人気も高い仮面ライダーレーザーこと九条貴利矢だとは思いもしなかった。

狙われてピンチに立たされるだけならまだしも、このエピソードのラストで九条は殺害され、わずか12話目にしてまさかの退場。通常クリスマスの放送回はほっこりした平和な内容になることが多いだけに、セオリーをガン無視したこの展開は当時の視聴者に大きな衝撃を与えると同時に、仮面ライダーレーザーの関連玩具をサンタさんに貰ったばかりの子供たちに強烈なトラウマを植え付けたのであった。

詳しい説明は省くが、九条が殺害された理由は「問題に深入りし、知らなくても良いことを知りすぎた為」だ。いつの時代も、どこの組織でも、その有能さを利用するだけ利用され、都合が悪くなれば粛清されるのはよくある話。もちろんそれは球界も例外ではない。

 

森繁和SD、退任へ

 

www.chunichi.co.jp

森SDの退団が物議を醸している。とは言っても寝耳に水というわけではなく、噂が本当だったことへの落胆というニュアンスが強いようだ。

落合博満氏が講演会で「ある首脳陣の退団」をほのめかしたり、若狭敬一アナがラジオ番組で森SDと友利結国際渉外担当について「この時期に日本にいるということは……」といった旨の発言をしていたため、退団濃厚との見方は強まっていた。

だが実際に退団が正式に発表されると、SNSはたちまち大荒れ。なかでも「落合派の一掃だ」との憶測が、さも真実であるかのように一人歩きしている現状には、やや違和感をおぼえる。

小笠原道大、森野将彦、田村藤夫、そして今回の“森繁・デニー”と落合前GMの息がかかった関係者が次々と粛清されているのは確かだが、一方で荒木雅博、浅尾拓也両コーチはもちろん、奈良原浩、波留敏夫、英智ら“落合、森コネクション”とも言うべきコーチにはまだ退団の情報はなく、またバリバリの星野派である石井昭男二軍打撃コーチも森野、田村と同じタイミングで退団が発表されたことからも、条件反射的に「派閥争いだ!」と騒ぎ立てるには現段階では根拠が乏しいと言わざるを得ない。

 

中南米ルートは打ち切りか?

 

森繁和という個人に対しての思い入れが強く、今回の退団を心から悲しんでいるファンも少なからずいるとは思うが、ほとんどのファンにとっての切実な心配ごとは中南米ルートの今後、ならびにロドリゲス、R.マルティネスの残留交渉の行方だろう。

特に前者は、これほどの金鉱を他球団が長年指をくわえて眺めている状況を鑑みるに、やはり安全面がネックとなり手を出したくても出せないということのようだ。

 

せっかく独占できていた市場を自ら手離すなんて!ドラゴンズは何を考えてんだよ

 

とは言え65歳の森に今後も延々と依存し続けるわけにもいかないし、長い目で見ればここらで中南米ルートを切ってアメリカにシフトするのは必ずしも悪い判断とは言いきれないかもな

 

もちろん森が開拓したパイプを後継の担当者が発展させていくのがベストではあるが、ただでさえクレイジージャーニーな中南米渡航に加えて、スカウト、入団交渉までもを一手に担っていた森の真似はそうはできないだろう。

森が球団事情により粛清されたのか、あるいは前々から既定路線だったのかは分からないが、とりあえず球団は森抜きでの外国人残留交渉、そして新たな大砲獲得という難題に挑むことになる。まずはお手並み拝見といったところか。