ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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掴もうぜビッグチャンス

●1-5(18勝23敗)

 

泣きっ面に蜂とはまさに今のドラゴンズのことを言うのかもしれない。昨日の試合で負傷退場した平田の診断結果は左ふくらはぎ肉離れ。全治4〜6週間を長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれだが、6月の交流戦を丸々平田抜きで戦わなければいけないと考えると気が遠くなるほど長く感じる。

SNSにはたちまち「オワタ」「今季終了のお知らせ」などといったネガティブな言葉が掃いて捨てるほど書き込まれているが、そもそもシーズン通して主力が誰一人として離脱しないことの方が稀であり、平田が一ヶ月いない程度でここまで悲観的になること自体がドラゴンズの層の薄さを物語っている。

 

強いチームは主力が抜けてもサブが穴埋めして成績を落とさないものだ

 

ちうにちも2004年の9月に福留が骨折で離脱したが、結局ペースを落とさず優勝したからな

 

昇格は松井佑で、スタメンは遠藤

 

起こってしまったことは仕方ない。もちろん致命的な状況ではあるが、村上コーチも言うようにレギュラーの穴は若手にとっては願ってもないチャンスなのだ。走攻守すべてにおいて高レベルの平田の穴をそのまま埋められる選手などいるはずもないのは承知の上。それでも我こそはという大志を抱いた選手が出てくれば、案外おもしろい展開になるかもしれない。

例えば打力でいえばモヤはうまくいけば平田をも凌ぐ成績を叩き出すかもしれないし、伊藤康は未知数ながら実戦を通して育成もできるという意味では楽しみな存在だ。

そんなわけで朝から平田の代替に誰が下から呼ばれるのか、また誰がスタメンに名を連ねるのかをとても楽しみにしていたのだが、蓋を開けてみれば昇格が松井佑介で、スタメンは遠藤という良くも悪くも保守的な人選に拍子抜けを食らった。

 

後がない遠藤。ビッグチャンスを掴めるか

 

正直言ってモヤと伊藤康の抜擢に期待していたので「1番ライト遠藤」という響きにも全くときめきを感じなかったのだが、5打席トータルで見れば遠藤は本当によく頑張ったと思う。マルチ安打という結果以上に、アウトになった打席でも2打席目は8球、4打席目は7球と相手に球数を投げさせており、いわゆる食らいつく姿勢が誰よりも強く出ていた。

入団2年目に開幕カードでビシエドの前を打つ3番スタメンに抜擢されるなど、曰く付きの2014年ドラフト組にあって唯一まともに台頭したのが遠藤だった。しかし結局芽が出ず、昨オフには戦力外かとも噂されながら新政権の猶予によって延命。背水の陣で挑む今季はオープン戦から“ポスト工藤隆人”の一番手として主に守備固めでの起用が続いている。

その遠藤に突然巡ってきたビッグチャンス。もちろん本人もこれがプロ野球選手としてのラストチャンスくらいの意気込みで今日の試合に臨んだはずだ。まだ1試合終えたばかりだが、今日のところは充分平田の穴を埋めてくれた。だが明日、その次と結果を出し続けなければ弾かれてしまう厳しい立場にいる。元々がオールドルーキーなので5年目ながら数え年で31歳なのも後がない理由の一つだ。

 

与田は当落線上にいる選手の見極めを慎重に行ってるように感じるぞ

 

友永、遠藤、松井佑というのは、ダメならクビの選手達だ。この一ヶ月で人生が決まるかもしれないな