ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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神様ヘルプ!

●1-4(18勝22敗)

 

迷信だとか都市伝説だとかは極力信じないようにしていて、血液型占いやスピリチュアル系も基本的には「嫌い」というスタンスで生きているのだが。さすがに6回のサードベース事件に関しては、もはや不運という一言では言い表せぬ、何か悪いものが憑いているのではと思わざるを得ないような痛すぎる失点となった。

年間300個前後のサードゴロの中で、ベースに跳ね返ってツーベースになることなど数年に一度あるかないかの珍プレー。それがよりによってあの場面で、しかも5月2日の東京ドームで天井直撃のポテンツーベースを打ったのと同じ岡本の打席で起きてしまうあたり、「ああ、暗黒ってこういう事か」と妙に納得してしまうと同時に、やっぱり運気とか風水とかってのは信憑性あるのかな、と詐欺師の演説を聞いて高価な壺を買う人達の気持ちが少し分かる気もする、そんな試合だった。

 

熱田神宮で必勝祈願しても全然勝てんがや。来年からは伊勢神宮に鞍替えせないかんわ

 

ちうにちの攻撃は6回まで。

 

とはいえ、もちろん敗北の原因は岡本のあの打球だけではない。相変わらずの拙攻に次ぐ拙攻。挙げ句の果てには四死球でもらった無死満塁の大チャンスで犠飛による1点しか取れないという、これぞ中日、「よっ!憎いね中日!今日も湿ってるねえ!」と掛け声でもかけたくなるような得点拒否打線が勝野の足を引っ張ったのは言うまでもない。

ちなみに今年、ドラゴンズが7回の攻撃をビハインドで迎えた試合の勝率は0割。つまり終盤での逆転劇などという胸のすくような勝利をまだファンは一度も見ていないのだ。今年はプロ野球全体を見れば大逆転勝利が例年よりも頻発している気がするが、残念ながらドラゴンズは蚊帳の外。7回の時点で負けていたら、さっさと諦めて別の趣味に切り替えるなり家事に集中するなりした方が生産的なのである。

 

日本社会に負けた

 

巷では巨人の弱点はリリーフだと言われており、確かに他球団が終盤に野上や戸根に襲いかかり、試合をひっくり返しているのはよく見る。だがドラゴンズは今日も無抵抗でラスト3イニングを終えた。あろうことか9回には澤村がマウンドに立ち、友永、堂上直、大島という長打の期待など1%も持てない面子が、打席に立つ前から白旗をあげているような凡退の仕方であっさりゲームセットを迎えた。

ある投手が仕事をふけてゴルフに行っただけで大バッシングを食らい、謝罪コメントまで出したと言うのに、たまたまエレベーターに居合わせた一般人の首を締めて壁に押し付けるという通り魔まがいの犯罪行為に対しては公式の謝罪も一切なく、むしろ辻希美がユーチューバーデビューしたことのほうが叩かれるという日本社会の歪み。そしてその加害者がいけしゃあしゃあと一軍のマウンドに上がり、復活だのなんだなと持て囃されるのだから夢も希望もありゃしない。

だが結局、一番悪いのはサードベースでも通り魔でも、ましてや日本社会でもなく、再三のチャンスをふいにした情けないドラゴンズ打線だ。だから占いや神頼みに走るのではなく、選手は練習を、そしてファンは明日も応援し続けることでしか救いは訪れないのである。