ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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逆境の加藤

●4-8(13勝17敗)

 

崩れ始めると止まらないドミノ倒しのように、連敗中のチームは何をやってもうまくいかないものだ。

先週、勝率が5割になった時点で近いうちに大型連勝か大型連敗のどちらかが来ることは予想できたが、残念ながら連敗の波に呑まれてしまった。30試合消化時点での借金4は、昨年よりも1つ多い。「今年は違うぞ!」から一転して「昨年よりも悪化している」というショッキングな事実を受け止め、与田ドラゴンズがどう挽回してくるかに注目したい。

 

借金4か。ドック入りしちゃったよ。また塗装し直さなきゃな

 

おちあいか!

 

逆境の加藤

 

悪夢のイニングとなったのは先日の巨人戦と同じ5回。敢えて振り返る必要もあるまい。語るべきは柳が6回も続投した一方で、女房役の加藤は5回限りで降ろされたことについてだ。たしかに2回からお馴染みのパスボール(記録は暴投)をやらかし、その裏の打席では一死1,3塁で三振を喫するなど今日の加藤は良いところが全く無かった。だが、交代させられた要因はそこではない。

開幕前、中村武志コーチは経験薄の加藤に関して、ある程度のミスは目をつむるとしながらも、ある事だけは許さない、これだけはやってしまったら2軍降格もあり得ると言っていたことがある。それはディフェンス有利なナゴヤドームで1イニングに大量失点を喫することだそうだ。

今日の場合は結果的には内野手の野選が大量点に結びついたものの、一気に7点も入れられるのは少なからず捕手の(広義の意味での)リードにも問題があるのだろう。ましてや加藤はつい2日前にも同じように野手のミスをきっかけにした大量失点を許したばかりだ。

開幕から1ヶ月。“強肩”のワンポイントのみで正捕手の座を掴み取り、なんだかんだで一定の評価を得てきた加藤が、ここにきて逆境に晒されている。もちろん連敗は加藤のせいだけではないし、じゃあ松井雅や大野奨ならどうなんだと言われれば、やっぱり加藤が一番期待できる気もする。だが、風当たりの強さこそが正捕手の宿命。伊東も中村も、そうやってチームの勝敗を一身に背負い、ボロボロになりながら戦ってきたのだ。

今のところ、加藤がこのご両人に肩を並べるような捕手になる可能性は1%以下。それでもスタメンでマスクを被る以上は死ぬ気でチームの勝利を守らなければいけない。加藤がこの苦境を乗り越えたとき、チームも再び上昇気流に乗るだろう。