ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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福田、お悩みモードに突入

●2-7(13勝16敗)

 

まるで昨日の悪い流れをそのままナゴヤに持ち込んだかのような目も当てられない塩試合だった。このゴールデンウィークだけで3度目となる満員に埋まったスタンドも、盛り上がりどころのない展開に静まり返るばかり。これで借金は今季最多の3。このままズルズル行くようでは昨年までと同じだ。

開幕からしばらく「今年は違うぞ」という印象を与えてきた与田ドラゴンズが早くも正念場を迎えた。

 

一発長打が魅力の外国人が必要だ

 

ちょうど2週間前、ナゴヤドームでは首位ヤクルトと2位中日による熾烈な激闘が繰り広げられていた。2戦目に決勝打を放った雄平がヒーローインタビューで「中日ドラゴンズは、凄く勢いがあって、もの凄い強いです」と語ったのが遠い昔のようだ。

勢いをなくした中日は、想像を絶するほど弱かった。広島に3タテを食らった時点では一時的なものだと思われていた打線の繋がりの悪さも、復調気配のないままここまで来てしまった。安打は出る。打率も高い。だが、長打が出ないから点が入らない。おととしから続く課題は、やはり今年もチームを苦しめる。このチームに必要なのは一発長打が魅力の外国人だ。二桁ホームランを期待できるのがビシエドだけでは相手に与えるプレッシャーが弱すぎる。

 

強かった時期も、福留とウッズのコンビ、和田とブランコのコンビがあってこそアライバの機動力が生きたわけだからな

 

ビシエドも30発打つタイプじゃないし、どうしてももう一枚パワーヒッターが必要になる

 

福田、お悩みモード突入か

 

本来であれば、長打でランナーを返す役割は福田が担っていなければいけないのだ。

おととし、戦線復帰した7月からの実質3ヶ月間で18ホーマーを記録したときには「遂に横浜高校の伝説の4番が覚醒したぞ」と全ちうにちファンが歓喜し、開幕からフルで出れば30発は余裕だと誰もが期待したものの、いざ規定打席に到達してみたらわずか10発止まり。それどころか絶望的なまでの勝負弱さを露呈し、急速に期待値は萎んだのだった。

開幕スタメンからも外れた福田にとって、このゴールデンウィークは汚名返上のチャンスになるはずだった。先週の広島3連戦のあと、外国人枠の関係でアルモンテが抹消され、代役のレフトとして井領や伊藤康と共に日替わりで出場。とは言え、やはり実績という点では頭ひとつ抜けているのが福田だ。その期待に応えて30日の巨人戦で決勝打となる3ランを放ったところまではよかったが、昨日の5回裏、例の“天井打球”の処理に間接的にではあるが関わってしまったのが痛かった。

元来、超が付くほど生真面目な福田は悩み始めると抜け出すのに時間がかかるという欠点を持つ。その福田が試合の流れを大きく左右するあんなプレーを目の前で見てしまったのだから、もう大変だ。

今日の試合、初回からさっそく山田の痛烈な当たりを取り損ねると、打っては4タコのうち3個が内野ゴロ。いずれも低めの変化球を引っかけたもので、当てるのが精一杯という情けないバッティングだった。こうなると福田は長引くので、相手投手との相性は関係なく明日からはしばらくスタメンから外した方がいいだろう。

 

見るからに朴訥で真面目そうだもんな

 

それゆえに、ドツボにはまると辛気くささが漂うのが福田の最大の欠点だ。打線全体が暗くなる。今の中日に足りないのは伊藤康祐の爽やかさだよ