ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

MENU

魔空空間で遊ぼう

●7-8(3勝4敗)

 

名作特撮「宇宙刑事ギャバン」に出てくる魔空(まくう)空間をご存知だろうか。

宇宙を股にかける犯罪組織・マクーが本拠地とする異次元に浮かぶ要塞で、怪物が地上でギャバンにやられそうになると、どこからともなく聞こえる「魔空空間にひきずりこめ!!」という声とともにギャバンもろともその空間に連れ去ってしまうのだ。この時に入るナレーションによると『マクーの首領ドン・ホラーは地軸を操作して魔空空間という一種のブラックホールを作り出すことができるのだ』そうで、この空間では怪物達は3倍のパワーを発揮したり、巨大化することが可能となり、地上では苦戦していた怪物達が一転、ギャバンを追いつめることができるのだ。

で、神宮球場である。めちゃくちゃ。この球場めちゃくちゃ。何点差とか、誰が先発とか一切関係なし。敵味方問わず誰もがみんな王貞治級のスラッガーと化し、殴り殴られのデスマッチを繰り広げる。

普通なら「この回を抑えたのは大きい」だとか、「次の回の打順の巡りを考えると云々」だとか色々と理屈こねながら観るのだが、この球場に関してはそんな統計だの流れだのは関係ない。なぜなら全員3倍パワーの王貞治状態だから。

特に夜の神宮球場はヤバい。日本中のどんなイカれたドラッグパーティよりも遥かにキマりまくった集団トランス状態。まさに魔空空間。ノリチカ・エイオキを筆頭にベンチから身を乗り出してイキりまくりの応援をする選手達。あいつら全員ウォーキング・デッド。毎晩が優勝決定戦のようなノリで死力を尽くして目先の勝利に食らいついてくる。一年中この感じで野球やってるから次から次へと怪我人が出るのではないだろうか。たぶん。

この球場では3点差なんか2秒で追いつかれるし、1点差なんか無いも同然。とにかく脇目も振らずに殴り合って、たまたま9回終わった時に多く得点していた方が勝ちというような半グレ野球だ。

 

今夜の試合も荒れに荒れ、なんと笠原が3回でノックアウト。結局勝ちパターンの投手を含めて5人のリリーフを注ぎ込んだ挙句、祖父江が2死満塁ツーストライクから痛恨の逆転打を浴びて万事休す。今季最初の神宮球場は、これぞ神宮球場と言うような疲労感とストレスだけが溜まる魔空空間全開の内容で今季4度目の貯金チャレンジはまたしても失敗に終わった。

 

ギャバンは魔空空間でも必殺技・ギャバンダイナミックで3倍パワーの怪物をやっつけるが、ギャバンダイナミックならぬドラゴンズダイナミックは今年も決まりそうにないな

 

こんだけ疲れるなら、いっそ勝利はくれてやるから試合やらない方がマシだ、もう