ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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ロメロは洗濯洗剤の新商品である

◯3-2(3勝3敗)

 

世の中には不可思議な事象が無数に存在するが、その中でも私が思うぶっちぎりのナンバーワン不可思議は昔から決まってて、それは洗濯用洗剤のCMなのである。

洗剤は基本的に漂白力がアピールポイントであることが多いが、新商品の売り込みに必死なメーカーは汚れた白シャツがこんなに綺麗になりますよとアピールするだけでは事足りず、わざわざ「当社従来品」と比較して如何に漂白力がアップしたのかを可視化してみせるのだ。

確かに従来品が全く落とせていない茶色いシミを新商品が綺麗さっぱり漂白できている画を見せられると魅力的に感じるし、大手メーカーの実験結果だからと信用してしまいがちなのだが、ここでふと疑問が沸くのだ。

“この手のCMって昔から見るよなあ”と。

 

新しいCMでその漂白力の弱さをdisられている当社従来品も、かつて新商品として世に出た際にはきっとその当時の従来品と比較して驚異的な漂白力を大いにアピールしていたはずなのだ。

ところが数年経って今度は従来品側に回ると途端に茶色いシミを落とせなくなる現象は一体なんなのだろうか。汚れの耐久度が年々向上しているという話は聞いたことがなく、いったいどういうわけだか皆目見当もつかない。少なくとも20年以上このやり方で新商品をアピールし続けているメーカー側も少しは疑問を抱かないものだろうか。

まったくもって不可思議としか言いようのない洗剤CMの謎。菅田将暉などイケメン俳優がたくさん出ている新商品「アタックZERO」のCMが相変わらずこの手法を用いているのを見て改めて感じた次第である。

 

DWLでの無双はダテじゃない

 

そんなわけでロメロの初登板である。オープン戦ではボークを取られたり足を絡めた攻撃に翻弄されたりと、主に走者が出たときの投球に課題を残し、シーズン前最後の実戦登板となったウエスタンの試合でも良い姿を見せることができず(5回3失点)、今日を迎えてしまった。

特にカープは機動力を生かした攻撃を得意とするチームだ。いくら凄い球を投げていても日本の細かい野球に対応できずに苦労した外国人投手は数知れず。数試合の登板を見る限り、ロメロもそのパターンにハマってしまいそうな印象を受けた。

ともあれポイントは初回。百戦錬磨のベテランでさえも何年経っても苦労するという立ち上がりにいきなり制球を乱すような事があれば炎上は必至。逆に初回さえ凌げばテンポよく行けるのではと試合前は予想していたのだが、すべてが杞憂だった。

好調の田中から2三振を奪うなど終始150キロを超えるストレートを軸としたパワーピッチで圧倒。ドミニカウィンターリーグ(DWL)での無双はダテじゃなかった。

 

ガルシアとロメロの関係は洗濯洗剤のCMのようだ

 

そもそもガルシアが順当に残留していればロメロがドラゴンズに来ることは無かったのだから面白い。

去って行ったガルシアと入ってきたロメロは、利き腕も同じなら雰囲気もよく似ている。その対比は洗濯洗剤のCMのようでもあり。

去年、あれだけ巨人をカモにしたガルシアが派手に炎上する姿は、落とせていたはずのシミを落とせなくなった悲しき“従来品“を思わせ、一方でロメロの見事な投球は従来品にはない“新商品”の魅力を感じさせてくれた。白シャツならぬ白星をもたらしたロメロの活躍でチームは再び勝敗を五分に戻した。

 

ロメロの次の登板はどこだっけ?

 

ナゴヤで巨人戦だね

 

あはは、こっちの顔面が漂白ならぬ蒼白にされそうだね