ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2020年ちうにち10大ニュース

 未曾有の緊急事態に見舞われた2020年。それでもプロ野球は様々な困難を乗り越えて、何とか短縮シーズンを完走。たくさんの夢と希望を与えてくれた。

 歴史に残るこの1年間にドラゴンズはどのようなドラマを見せてくれたのか。あらためて激動の2020年を10大ニュースと銘打って振り返ろう。

 

 毎年恒例の本企画!去年の10選はこちらから!

 

www.chunichi-wo-kangaeru.com

 

それでは今年もさっそくいってみよー!

 

10位 2年連続で契約更改の主役に

 

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 今年もオフの主役の座はドラゴンズが掻っ攫った。とは言え、契約更改の話だが……。非常下の交渉とあって例年以上に保留者が続出。その後、球団代表の迂闊な言動に選手会が抗議文を送る事態に発展した。

 

理路整然と主張を通した福谷の聡明さが目立ったよね

これを受けて球団は「今後の戦略ビジョン」策定を約束。発表が待たれる

 

9位 石川昂だ! 石橋だ! プロスペクトの宝庫

 

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 今、二軍がめちゃくちゃ熱い! 根尾昂、石川昂弥をはじめとして岡林勇希、石橋康太といったプロスペクトが続々と台頭。さらにドラフトでは世代ナンバーワン投手・高橋宏斗の一本釣りに成功。来季もイレブンスポーツへの課金が捗りそうだ。

 

つい数年前まで「4番野本」とかやってたのと同じチームとは思えんぞ

やみくもに若手を使っているだけではなく、しっかり試合にも勝ってるのが素晴らしいね

※今季ウエスタンの中日は貯金5の2位

 

 

8位 今季も吹き荒れた! キューバ旋風

 

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 アリエル、ヤリエル、そしてライデル。次々と現れては覚醒するキューバ勢に今季もドラゴンズはかなり助けられた。亡命組だがビシエドもキューバ戦士だ。

 唯一の不安といえば、せっかく構築したコネクションがアメリカ次期大統領バイデンの政策次第で揺らぐ恐れがあるとか。なんとか末長く関係を保ちたいものだが……。

 

来季は五輪でごっそり抜けることが予想される。ビシエドまで連れて行かれたら4番は誰が打つんだ⁉︎

パウエルが絶賛したガーバーを信じろ!

 

7位 正捕手木下拓哉、爆誕

 

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 2020年は念願の正捕手が爆誕した記念すべきシーズンとなった。その名はキノタク。元々バッティングには定評があったものの体力面に課題があり、これまで2番手、3番手に甘んじていた選手だ。

 ところが今季は9月以降にあらゆる能力が覚醒。大野雄大の全勝利をリードしたことが評価され、最優秀バッテリー賞を獲得するなど、まさにエースの正妻と呼ぶにふさわしい活躍をみせた。

 

データ達人のロバートさんは前々から猛プッシュしてたんだよね。木下は必ず正捕手になる、と

それを木俣はようやっとるのバカは鼻で笑って一蹴。加藤が打撃覚醒して正捕手になるとかヌカしてたって話だ

バカだねぇ、実にバカだね

 

6位 ビシエド! 周平! 数々の劇的勝利

 

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 今季を振り返るにあたって、胸のすくような劇的勝利が多かったことが特徴に挙げられる。中でもビシエドと高橋周平が放った2本のサヨナラ本塁打は、ファンに猛烈な恍惚感を与えてくれた。

 それもそのはず。サヨナラ弾そのものが2シーズンぶりなら、逆転サヨナラ弾に至っては8年ぶりの快挙。喜び慣れていない中日ファンは、とりあえず「ぎゃー! やべー! やったー!」と語彙を喪失して飛び跳ねたのだった。

 

特に終盤は劇的勝利の連続だったよね

まるで優勝に突き進むチームのようだったが、あれだけ勝ってもギリ3位だからねぇ。優勝への道は険しいよ

 

5位 無敵リレー! 大福丸with T

 

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 近年のドラゴンズを語る上で避けて通れないのが、悲惨な逆転負けの数々だ。あれとか、あれとか……。パッと思い浮かべるだけで軽く10個は出てくる。

 ところが今季はそうした耐え難い敗北というのが、ほとんど無かったように思う。その立役者こそが、リーグ最強の方程式「大福丸with T」である。

 

6回リード時の連勝記録は37まで伸びた。安定感では歴代屈指じゃないかな

祖父江さんもこのオフはメディアに引っ張りだこだ。年俸も大幅に上がって、名実ともに球団の顔の一人になったね

 

4位 与田ジェットコースター

 

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 地獄のように負けまくった前半。怒涛のごとく勝ちまくった後半。今季の与田ドラゴンズはジェットコースターのように激しく浮き沈んだ。開幕カードを8年ぶりに勝ち越したは良いが、そこから4連敗を喫すると借金の沼にはまり込んだ。いわゆる「三ツ間事件」では解任を求める声が噴出。最大借金9を抱え、誰もが連続Bクラス更新を覚悟した。

 しかし大野雄大の覚醒、「大福丸with T」確立により8月半ばから反撃に転じると、最終的には貯金を5個作ってAクラスでフィニッシュ。もう誰も“与田解任”などと叫ぶ者はいない。

 

中日ファンの手のひらがくるくる回転しまくりのシーズンだったね

あんな叩かれ方したら並の人間なら鬱になりそうなもんだが、プロ野球の監督のメンタルってのはつくづく恐れ入るよ

 

3位 神様仏様大野様! 沢村賞&残留

 

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 2020年はなんといっても大野雄大が輝いたシーズンだった。それもとびっきりピカピカに。開幕からしばらく勝てなかった時期は「どこか壊れているのではないか」「オフに錦に連れ回された影響ではないか」など色々邪推されたりもしたが、7月31日に完投で初勝利を収めると、突如とした大覚醒。投げれば完投、完封という無双状態で球団の連続イニング無失点記録を64年ぶりに塗り替えるなど圧巻の投球をみせた。

 懸念されたFA問題もいち早く残留を表明。菅野智之とのマッチレースを制して沢村賞を獲得し、来季はまさに竜を代表するスターとして悲願の優勝を目指す決意だ。

 

不幸中の幸いと言うべきか、コロナ禍で祝賀会やゴルフ大会に連れ回される心配がないのは助かるね

ネタ要員に成り下がっていた時期もあったが、まさかここまで凄い投手になるとは予想できなかった。スカウト陣の目利きと育成力の勝利だろう

 

2位 「8年ぶり」Aクラス

 

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 今年のドラゴンズにまつわる流行語大賞には「8年ぶり」を推したい。8年ぶりの開幕カード勝ち越し、8年ぶりの逆転サヨナラ弾、8年ぶりの貯金5以上、そして8年ぶりのAクラス……。今季はポジティブな記録が生まれるたびに何かと「8年ぶり」が付いて回った。

 

それだけ暗黒時代の7年間はポジティブな話題が少なかったことの裏返しでもある

来季は「2年連続」が沢山聞けるといいよねえ

さあ、悲願のAクラス入りを凌ぎ、今季最も中日ファンを熱くさせた話題とはーー⁉︎

 

1位 山﨑武司の大予言

 

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 それはドラゴンズが深刻な低迷に喘いでいた7月半ばのことだった。多数のOBやら関係者やらが(東スポを通して)采配に苦言を呈したり、監督解任を主張する中で、「今は我慢の時だ」と泰然自若の重要さを冷静に説いた男こそが、他の誰でもない山﨑武司さんだった。

 中日ドラゴンズスペシャルサポーターというよく分からないほまれ高い役職を務める山﨑さんは、公式サイトの『山﨑武司スペシャルコラム』に「活気を取り戻そう!」と題した緊急提言を投稿。冒頭で「チーム状況は決して悪くない!と僕は思っています」と力強く断言すると、「個の選手の成績も決して悪くない。悪い状況に見えているだけ、活気、元気が必要」と、こんな時だからこそ下を向かずにポジティブにプレーすることの大切さを綴ったのである。

 するとどうだろう。お盆を過ぎたあたりから山﨑さんの読み通りにチームは急上昇。まるで山﨑さんは全てお見通しだったかのような奇跡の予言によって悲願のAクラス入りを果たしたのである。全ては山﨑さんのお導きのままにーー。

 

どのメディアの記事を見ても与田監督が袋叩きになっていたあの時期。山﨑さんの前向きなメッセージが頼もしく感じたのは確かだ。悔しいけど

溺れた犬をみんなで袋叩きにするような、昨今の風潮には流されない芯の強さ。さすが両リーグ本塁打王は器が違うぜぇ!

 

【予告】来る12月31日は一部の好事家から大好評を博す恒例企画「中日スポーツ大賞」発表! 今年、最も中スポ一面を飾った人物は……誰だ⁉︎