ちうにちを考える

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スマイリー松田亘哲の挑戦

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 「表情が明るかった。短い時間でしたけれど、緊張感と晴れやかな顔が見られたので、すごく安心しました」*1

 新人7選手の船出は、与田監督のこの言葉がすべてを物語っていると言ってもいい。冬晴れのナゴヤ球場でスタートした新人合同自主トレは、一人も欠けることなく順調に初日を終えた。

 昨年は10日に梅津晃大が右肩に違和感を覚えてキャッチボールを回避。軽度のインピンジメント症候群と診断され、復帰まで時間を要した。また同日には垣越建伸も風邪で早退し、24日には根尾昂が軽度の肉離れで離脱と、程度の差はあれどキャンプ前に波乱続きだった。

 何はともあれ、野球選手は体が資本。張り切り過ぎてキャンプ前に怪我をしてしまったのでは損をするのは自分自身だ。もっとも、練習後の石川昂弥の「キャンプに1番いい状態で入れるように取り組みたい」*2という冷静なコメントを見る限り、余計な心配は不要のようだ。

 

松田亘哲、笑顔で挑む支配下登録

 

 合同自主トレの模様を報じた写真の中でもとりわけ目を引くのが松田亘哲の笑顔だ。ドラフト指名時の会見から、中華料理店での入団交渉、入寮、そして今日に至るまで、松田はいつも満面の笑みでメディアに登場してきた。球界初の名大出身という高学歴に加え、インテリを思わせる黒縁メガネに軽妙なトーク、そして絶やさぬ笑顔と松田の個性は新人7選手のなかでも群を抜いている。そもそもスポットライトが当たりづらい育成選手にもかかわらず、既に一定の知名度を得ているのは異例といえよう。

 すっかり他6選手とも溶け込んでいるようだが、そうは言っても育成選手だ。怪我さえなければ1年目から一軍出場が期待される石川昂、橋本侑樹、岡野祐一郎とは異なり、まずは一軍出場の権利を得るべく支配下登録を目指す必要がある。年齢的にも3年目を終えた時点で育成に甘んじていた場合、4年目以降の契約を結べる可能性は低い。

 2005年の育成選手制度導入以降、中日で育成指名から支配下登録を掴み取ったのは矢地健人(10年)、赤田龍一郎(13年)、近藤弘基(16年)、岸本淳希(17年)、三ツ間卓也(17年)、木下雄介(18年)、渡辺勝(19年)と7人(21人中)いるが、活躍したといえるのは三ツ間くらい。果たして松田が一軍マウンドでも持ち前の笑顔を見せる日は来るだろうか。秀才が挑む3年間の戦いに注目したい。

 

「役に立つ」*3というアイドルの写真集があるから大丈夫だろう

ナニの役に立つのやら……

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