ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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谷元登板のタイミングに仰天した

●1-8(0勝1敗)

 

7回。大和との10球に及ぶ我慢比べで精根尽き果てた又吉がピッチャーの今永に安打を許した。この時点で既にこの日32球。本来ならここで投手交代でも良さそうなところだが、ベンチは動かない。続く梶谷を四球で歩かせ、楠本にも安打を打たれ、1死満塁となったところでようやく投手交代。

ヘロヘロの又吉をなぜもっと早く代えなかったのかは疑問が残るが、それよりもこの大ピンチに現れた2番手投手を見て驚いた。なんと谷元である。オープン戦でも終盤になってようやく1軍に合流した谷元を、開幕戦のこんな緊迫した場面で使うとは。

普通に考えればロドリゲスとか、佐藤優とか、昨年実績をあげた投手を使いたくなるところだが、敢えて谷元を送り出した真意とは?

右のソトを三振に斬って取り、左の筒香を迎えても交代しないのだからソト専用のワンポイントというわけでもない。あれこれと与田監督の考えに思いを巡らせている間に筒香に痛恨のタイムリーを打たれてはしまったが、こうやって意図を考えさせてくれる采配は大好物だ。

 

でも打たれたんだから采配は失敗だったんだろ

 

そんなものは結果論。重要なのはなぜ谷元だったのかだ

 

143試合を見据えた投手起用を見た!

 

おそらく本来であれば笠原を6回か7回まで投げさせるつもりだったのだろうが、打順の巡り的に代えざるを得なくなった。では6回以降の4イニングをどう繋いで行くか。

もちろんリードしているなら勝ちパターンを投入すれば良いのだが、ビジターでの同点は先攻のチームが負ける確率の方が高い。そういう展開で、シーズン通してフル回転してもらわなければ困る勝ちパターンの投手を注ぎ込むのはまだ早すぎる。もし投げさせるにしても延長戦に入ってからだ。

それにロドリゲスや鈴木博を使って負ければダメージは計り知れないが、1ランク下がる又吉や谷元なら言い方は悪いが代えが効く

がむしゃらに目先の勝利を取りに行くより、出来るだけ連投を避けて、たくさんの投手をやりくりしながら1年間を乗り切るんだという意思はオープン戦から一貫している。谷元が登場した時は心底驚いたが、昨年にはなかった投手起用に与田政権の面白みを感じた。

 

又吉を引っ張りすぎたのはミス

 

一方で満塁のピンチを背負うまで又吉を引っ張ったのはベンチのミスだ。又吉は先発もこなすのでタフネスだと勘違いされがちだが、リリーフで投げる時は常に三振狙いの全力投球なのでスタミナの消耗が早い。20球過ぎればもう電池切れだ。

電池が切れた又吉はボールが荒れ、四球からピンチを作ることがよくある。こうなったら危険信号なのだが、谷繁監督も、森監督も、そして与田監督もなぜか又吉を引っ張りたがり、痛い目に遭う。

 

今年もまた又吉がヘロヘロになりながら投げる季節がやってきたぞ

 

もう見飽きた