ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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最低の仕事

●0-2(11勝11敗)

 

長いシーズンを見据えれば3連敗も3タテもさほど珍しい話ではない。たしかに貯金を3個作り、マツダでも今年のドラゴンズは違うんだというのを見せてやろうぜと意気揚々と臨んだだけに、見事に返り討ちに遭ったのはショックではある。

ただ、打線は水物というように年間通してこういう絶望的に打線がつながらない期間は必ず何度かやってくるので、チャンスで併殺を繰り返す歯がゆさは耐えるしかない。元々が貧打の打線ならともかく、今年の打線はリーグ屈指の破壊力を持つのだ。逆にいえば耐えれば道は開かれる。やまない雨はなく、明けない夜もないように、冷えたままの打線もないのである。

 

そういえばオープン戦序盤も笑っちゃうくらい貧打だったよな。そこから調子を上げて、今1ヶ月半ぶりの低迷期に入った感じか

 

今日のワーストパフォーマンスはぶっちぎりで松井雅人

 

それにしても、8回の代打・松井雅人。あの中身のなさは無い。最低限どころか、最低の仕事。加藤が1球で犠打を決め、1死二塁でロメロに代わって登場したのが松井雅。不思議に思った方もいるだろう。勝負どころで堂上を温存して松井雅を起用したのは、左打者だからに他ならない。

あの場面、もちろん松井雅がタイムリーを打てば最高なのだが、相手が大瀬良であることを思えば多くは望めない。ならば3割打者の平田にいかに回すかがポイントとなる。ランナー二塁ならゴロを転がすだけで進塁打になるのが左打者のメリット。つまり松井雅はどんな形であれ進塁打を期待されて代打に送られたわけだ。

「じゃあ最初からバントすればいいのでは」と思うかもしれないが、二塁走者を三塁に送るバントはリスクも伴う。それよりもゴロを転がして平田に回す確率に賭けて松井雅を送り出したはずなのだが、結果は最悪も最悪の三塁ファールフライ。球の勢いに対処しきれず三振を喫するならまだしも、三塁側にフライを打つという意図の見えなさ。

松井雅はディープなファンも多いのであまり大きな声では言えないが、こういうことをしているから開幕を2軍で迎え、昇格しても控えに甘んじているのだと言われても仕方がない。

対称的だったのが広島の長野だ。6回無死二塁でロメロの常時150キロを超える速球に苦戦しながらも、9球粘った末に10球目を逆方向に転がして進塁打を放ち、1死三塁というチャンスを作ることに成功した。後続が倒れて得点にこそならなかったが、ハイライトやニュースでは決して紹介されないこうした地味な働きこそが長いスパンで見ればチーム力となり、Aクラスを狙う上で重要になってくるのだ。

結局、このあと平田が三遊間を抜くも高橋周平の激走虚しく間一髪でタッチアウト。余計に松井雅の中身のないパフォーマンスが際立つ結果になってしまった。